こんにちは!フリーランスエンジニアのサカイです。
「色んな知識をたくさん吸収したい」という思いとは裏腹に
なかなか本の内容が理解できない、、、そんな苛立ちや悩みってありますか?
僕はエンジニアという職業柄、いろんな本を読みます。
技術的な本、資格の本、マネジメントの本、、
そしてメンタルの本、健康の本、ダイエットの本、子育ての本、、、
本を読むのが日常です。
自分にとって難しい本の場合、
なかなか内容を理解するのって難しいですよね。
知識を得るために読むのに、内容が理解できない、、悩ましいところです。
ただ「理解ができない」ということは
決して「頭が悪い」ということではありません。
ポイントがあるんです。
本をよく読む習慣のある人はそのポイントがわかっています。
だから色んな知識を吸収している、ただそれだけのことです。
今回は僕が今までの経験や色んな本や講座から得た知識をもとに、
「本を理解するポイント」をシェアしたいなと思います。
目次
1.1回で理解しようとするマインドを捨てましょう

本を理解するために、まず1番大切なことは
「本1冊を1回読むだけで内容を理解しようとする」マインドを捨てることです。
「まだ自分が知らないことを吸収する」ために本を読む場合、
「吸収したい」という気持ちからじっくり読む気持ちが強くなります。
- 本の内容「すべてを」覚えなくてはいけない
- 本の内容を「しっかり」覚えなくてはいけない
こういった気持ちが強いので、
ついつい1ページ1ページじっくり読もうとしてしまいます。
エンジニアで言うと、技術書や資格の参考書などですね。
ですが専門書を読む時にいきなりじっくり読むことは全くおススメしません。
まずそもそも自分にとって難しい専門書を読む場合、
自分の中に基礎知識があまり無いわけです。
ですので、じっくり読んだところで頭に入ってこないですし、
その分、挫折しやすいです。
じっくり読んだのは本の前半だけで読み切らずに挫折。
そして前半部分も大して頭に入っていない。。。
そんな経験ありませんか?
基礎知識が大して無い状態で本をじっくり読んだところで
じっくり読んだだけの情報は頭に入りません。
ですので「難しい本をじっくり読む」習慣は今すぐやめることをおススメします。
「じゃあどうすればいいの?じっくり読まないと不安だよ!」
わかります。じっくり読まないと理解できるか不安ですよね。
ですが改めて振り返って下さい。
「じっくり読んだ結果、今までちゃんと理解して覚えることができましたか?」
これからじっくり読まずに理解が定着するポイントを4つご紹介します。
この4つのポイントを押さえて頂ければ、
確実に情報が定着しますので、やってみて下さいね。
2.本の内容を理解するポイント
①難易度を下げた本でベースを作る

あなたはどんな本を読むときでも同じスピードで本を読みますか?同じ理解度ですか?
「どれだけ本の基礎知識を知っているか?」
でスピードや理解度が変わったりしませんか?
たとえば乳幼児向けの本であれば
パラパラめくりながらでも、本の内容を理解することができるはずです。
本の内容を理解できないときは、
「その本を読むために必要な知識が足りていない」ということになります。
この本の言葉を借りると「ストックが足りない」ということです。
ですので、まずは読みたい本よりレベルを一段下げた本を読みましょう。
そして知識の下地を作りましょう。
遠回りな印象を持つかもしれませんが、今の本で苦戦するよりずっと効率的ですよ。
レベルを下げた本を読んでから、改めて読みたい本を読んでみましょう。
②3時間で1冊1回ではなく、3時間で4回読む

自分が理解できない本を頑張って時間をかけて1回だけ読んだところで、
頑張った割にはたいして定着しません。
そこで「3時間で1冊1回ではなく、3時間で4回読む」という考え方に
変えることをおススメします。
速習法の園善博先生が紹介している「プライミング」という効果があります。
「1度見たものは、2度目は見やすくなる」という効果のことです。
何度もめくって「本をなじませる」ことは
本の理解にとって、とてもお手軽で有効な方法です。
では具体的にどうやって4回読めばいいのでしょうか?
- 1回目:パラパラめくるだけ。読むというより「見る」という意識
- 2回目:パラパラしながら気になるところだけ軽く読んでみる
- 3回目:熟読せずに軽く流して読んでみる
3回目までやったら、改めてあなたがこの本を読む目的を振り返りましょう。
もしかしたら目的は達成されているかもしれません。
もしくは、すべてのページを熟読する必要はないことに気づくかもしれません。
読み足りない場合は、4回目です。
熟読したい場所に絞って、読んでみましょう。
じっくり1回読むのと、読み方を変えて4回、かかる時間は同じでも、
理解の定着が違うことを実感できるでしょう。
③類書を何冊か読む

本の理解を深めるのにオススメの方法は、類書を何冊か読むことです。
1冊の本だけを読んでも、しっかりと自分の中に理解が定着しません。
1人の著者の説明を知ったに過ぎないからです。
何冊かの本を読むと、同じテーマに対して、
違った切り口の説明を知ることができます。
1冊の説明ではよくわからなかった知識が
いくつかの切り口での説明を読むことによって理解が深まります。
また、ある本では書かれていなかったことが
別の本には書かれている場合も多いので、
同じテーマにたいして十分な知識を得ることができます。
さらに、それぞれの本には自分との相性もありますので、
自分にとって相性の良い説明に出会うこともできるんです。
ですので、同じことに対して何冊かの本を読むことをおすすめします。
さて、ここで頭をよぎるのが、お金と時間の心配ですよね?
お金については、図書館にいけば解決します。
時間については、あなたの都合に合わせてできる範囲で大丈夫です。
類書を何冊か読むといっても、
すべての本のすべてのページを読まなくてはいけないわけではありません。
「同じテーマについて、いくつか説明を読む」ことが目的なので、
該当する部分だけ読めばいいのです。
④アウトプットまでをセットにする

知識というのはインプットだけでは、しっかり定着しません。
または、すぐに忘れます。
1番理解が定着するのは「アウトプット」することです。
アウトプットは「出力」のことですが、具体的な行動としては以下のようなことです。
- ノートにまとめる
- 問題を解く
- レポートとしてまとめる
- 人に伝える、教える
- 実践で使う
- ブログやSNSで発信する
プログラミングの本であれば、実際にプログラミングしてみることです。
なぜアウトプットがよいのかというと、
アウトプットする為には知識が自分の中で消化されている必要があるからです。
アウトプットする時に「あれっ、そういえばこれはどういうことだっけ?」と
ちゃんと理解していない部分が明確になります。
単純に受け身で読んでいる状態に比べて、
不明点を明確にするという目的をもって本を見返すので、記憶にも定着しやすいのです。
そして自分の言葉でまとめるので自分の知識として定着します。
ですので理解を定着させたいのであれば、アウトプットもセットにしましょう。
「読書」というものを「ただ文章を追うだけのもの」という定義から、
「本から必要な情報を抽出してアウトプットすること」という定義に変えましょう。
「読書」の捉え方を変えるだけで、今までと全く違う効果が得られますよ。
1つポイントとしては「無理なくできるアウトプットにする」ことです。
今までやってこなかったことを無理して始めようとすると
途中で面倒になって挫折します。
1番のおススメは「アウトプットありきの本を選ぶ」ことです。
- これからJavaの業務を始めるからJavaの本を読む
- 職場の人間関係を改善したいからコミュニケーションの本を読む
- 腰痛に悩まされているので腰痛改善の本を読む
これらは「読む前からアウトプットが予定されているもの」ですよね。
いちいちやろうとしなくても本を読んだ後、本の内容を実践しやすい内容です。
ですので、すぐに実践に移したい内容の本を選ぶことが1番のおススメです。
資格の勉強の場合は、問題を解く時間もしっかりあてる
プログラミングの勉強場合は、実際にコーディングしてみる時間もあてる
インプットとは、あくまでアウトプットの為の「情報を仕入れ」に過ぎないので、
インプット自体を目的にしてはいけません。
まず解決したい問題、達成したい目標を明確にしてから本を選ぶと
アウトプットにつながりやすいでしょう。
ただ、本を読む時には必ずしも目的が明確であるとは限りませんし、
それがいけないわけでもありません。
- 特別な目的は無く、純粋に成長したい
- 全体的に自分の視野を広げたい
上記のような気持ちで本を読む場合は、目的が漠然としているでしょうから。
そういった場合のアウトプットは、以下のように負担の無いアウトプットから始めて
アウトプットへの心理的抵抗を外すことから始めましょう。
- ノート1ページ分に要約や気になった文章だけメモする
- 得た気づきをツイートする
まとめ
- 難易度を下げた本でベースを作る
- 3時間で1冊1回ではなく、3時間で4回読む
- 類書を何冊か読む
- アウトプットまでをセットにする
まずは簡単に取り入れやすそうな方法から試してもらえたらと思います(^^)
本の理解はポイントさえ押さえればちゃんと向上します。
気合いは関係ありません。
あなたがバッチリ本の内容を理解できるようになることを願っています!
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