日々の開発お疲れ様です!フリーランスエンジニアのサカイです。
僕らフリーランスは即戦力として現場に入っているので、
ある程度のスピードと質が求められます。
よく「どっちを優先した方がいいの?」と言う人がいますが、
どちらも重要です。どちらも疎かにしてはいけません。
これは「一部の優秀な人だけができる」ハードルの高いことではありません。
考え方とアプローチの仕方さえわかってしまえば、誰でも可能なことなんです。
今回は2つの方法をご紹介します。
これだけでスピードと質がグンっと上がりますよ。
目次
【方法1】スピードと質の関係を見直す
仕事のスピードと質って、一見すると相反する要素と思いきや、、、
実はこの2つはつながっていて、
スピードを重視することで、結果的に質の良いアウトプットが達成できます。
なぜかというと質というのは、先に進むことで上がっていくから。
もう少し深掘りしていきましょう。
そもそも仕事の質って何でしょうか?
まず、そもそもITエンジニアが目指す「質」って、何でしょうか?
- クライアントとの認識が合っている
- 抜け、誤り、不足が無い
- 作ったものの見た目がキレイ、わかりやすい
- あるべき論に沿っている
すごくざっくりですが、こんな感じでしょうか?
ちなみに「あるべき論」というのは、教科書的、理想的、って意味合いで使っています。
「本来は~~べき」「規格的には~~べき」「開発者なら~~が当然」
的なことを言っている人っていますよね?
そのあたりのことを「あるべき論」という言葉で、この記事では表しています。
質で大切なのは、なんといっても以下です。
- クライアントとの認識が合っている
- 抜け、誤り、不足が無い
基本的に仕事の質は、「クライアントが決めること」です。
なのでクライアントの希望からズレたものは、
どんなに立派なものでも、高い品質とは言えません。
見た目がキレイで、あるべき論に沿っていても、
認識が違っていて、抜けだらけのアウトプットなんて痛々しいだけですから。
一方で、クライアントが見えていない部分をカバーしてあげたり、
痒いところに手が届くように仕上げたり、提案していくのはエンジニアの腕の見せ所です。
アウトプットを綺麗に仕上げたり、より理想的な形に提案していったり、
このあたりができると評価がグッと上がりますよね。
1、2は当然おさえるべき所、3、4は腕の見せ所といったところでしょうか。
- クライアントとの認識が合っている
- 抜け、誤り、不足が無い
- 作ったものの見た目がキレイ、わかりやすい
- あるべき論に沿っている
さて、ここで冒頭の話に戻ります。
スピードを重視することで、結果的に質の良いアウトプットが達成できます。
1、2をしっかり押さえる為には、スピードがすごく重要なのです。
スピードの優先することで質が高まる理由
なぜ、スピードを優先することで質が高まるのでしょうか?
トレードオフの関係のように思いますよね?
理由は、次の2つです。
理由1:先に進まないとわからない問題が多いから
ITエンジニアの仕事は、じっくり考えても考えなくても、
結局は先に進まないとわからない問題が多いです。
僕らの仕事は新しいことの連続ですからね。
考えてみたところで正解が出るかどうかもわからないわけです。
何かを作ってみた結果、気付くことがたくさんあります。
- 思っていたのと違う結果になった
- クライアントと認識が違っていた
- 検討が漏れていることがわかった
- そもそも実現できないことがわかった
- 新たにやらなくていけないことがわかった
先に進んでみて初めてわかることが結構あります。
だったら多少雑でもさっさと作って、少しでも早く気付いた方がいいわけです。
理由2:時間をかけた分だけ良い内容になるとは限らない
作業に取り掛かる前に、しっかり考える、打ち合わせるということは重要です。
ただ、自分1人で何時間も悩んだり、、、みんなで何時間もかけて会議したり、、、
時間をかけたらそれだけ良い結論が出るかというと、そうとは限りません。
ただただ疲れて、投げやりな結論に着地する場合もあります(笑)
だらだら話しているぐらいなら、さっさと始めて、さっさと試して、
やりながら考えた方が無駄な時間を過ごさなくて済むということになります。
僕らの仕事は、プロトタイプというお試し版を作って、
あれこれ試しながら考えるということができますしね。
以上の理由から考えると、
質というのは以下を制限時間内にどれだけ得られるかで決まってきます。
- トライアンドエラー
- 関係者からのフィードバック
「小さなPDCAサイクルを何度も回す」という言い方もできます。
PDCAサイクル
PDCAサイクル(PDCA cycle、plan-do-check-act cycle)は、
事業活動における生産管理や品質管理などの管理業務を円滑に進める手法の一つ。Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)
の 4段階を繰り返すことによって、業務を継続的に改善する引用元:ウィキペディア
「サイクルを何度も回す」というポイントを押さえていないと、
1人でじっくり考えて丁寧に資料を作って、
一見すごく質の良いものができたと思いきや、、、残念な仕上がりになります。
- 見た目だけがいいアウトプット
- できてる風だけど抜けが多いアウトプット
また、質にこだわりすぎて時間内に終わらないパターンもありますよね。
意外とこのパターンは見かけます。
時間内に終わらないと「時間管理ができない人」という印象まで与えてしまい、
質の悪いアウトプット以下の評価になりかねません。
仕事のスピードと質を両方成立させる仕事の進め方
ではここで「スピードと質を両方成立させる仕事の進め方」をご紹介します。
さっさと始めてリスクなく、質の高いアウトプットを出すやり方です。
重要なポイントは2点です。
- 前半でポイントをしっかり押さえる
- 段階的に詰めていく
仕事のスピード、質が低い人は、作業期間の前半の重要性を軽くみています。
この意識を変えるだけで、仕事の質とスピードが一気に変わります。
以下が進め方のステップです。
ステップ1 |
全体をラフな感じでおりゃーっと作る。 見た目は置いといて、ポイントを含めて全体の骨組みを書く。 |
ステップ2 | 大筋問題ないことを確認する。 誰かに見せる時は「まずはラフな感じで作ってみたんですが、、、」 と、前置きをしましょう。細かい部分を気にする人もいるので。 あくまで「最初に認識をしっかり合わせる」ことが目的だと伝えましょう。 |
ステップ3 | ステップ2で聞いた内容を反映させつつ、全体的に少し丁寧に作る。 |
ステップ4 |
改めてこれで問題ないことを確認する。 ここで新たな問題が発生しないことや、仕様変更が発生しないことを念押しで確認。 |
ステップ5 | 残りの時間でしっかり仕上げる。細かいところもキッチリ整える。 |
この進め方のメリットは、3つあります。
[メリット1]確実に期間内に仕上げられる
終わりから逆算して、出来る範囲で仕上げているので、
まずは「終わらせる」ということは守れます。
[メリット2]後半で大きな手戻りが発生しない
最初にポイントを確認する為、認識の違いや抜けなどで
後で大きな手戻りがあって泣きを見るなんてことがありません。
段階的に確認しながら進めているので、問題の発生にも気付きやすいです。
またクライアントに合意を得ながら進めているので、
文句言わせない状態を作れるというのもありますね。
[メリット3]最終的には、見た目も良いものに仕上がる
段階をおいて少しずつ仕上げていくので、
見た目的な改良点も早い段階でわかりますし、
全体像が見えているので、変なところで時間をかけなくて済みます。
実は雑なのは最初だけで、最終的には丁寧なものが仕上がるわけです。
「まずは雑に作ってリスクをつぶした上で仕上げる」
という、安全と質を確保できる方法なのであります。
もしよかったら、試してみて下さい(^^)
【方法2】自動化、効率化の情報を探す
エンジニアの作業には「無駄な頑張り」「やってはいけない頑張り」があります。
例えば、手作業で何時間もかけて単純作業を繰り返し、
やっとの思いで資料を作成したとします。
でも、もしその作業が
「あるスクリプトを実行するだけで済む作業」だったらどうでしょうか?
「手作業でやった作業」と「スクリプト」でやった作業。
どちらも資料の内容に違いはありません。
いやもしかしたら、手作業の方がミスしている箇所があるかもしれません。
この違いどう思われますか?
「何時間も時間をかけて、よく頑張りましたね!」とは思われないでしょう。
今の世の中、自動化できる方法、効率化できる方法はたくさんあります。
たしかに全ての作業を自動化、効率化できるわけではないと思います。
ただその情報を探さずに、考えずに、
手作業で何とかしようとするのは時間とエネルギーの無駄です。
あなたもクライアントも嬉しくありません。
自動化して、時間をかけることなく、
質の良いアウトプットがだせる方法を探しましょう。
少なくとも今現在「手動で行っている単純作業」があるなら、調べてみましょう。
ツール、自動化、正規表現、マクロなど、探せばいくらでも出てきます。
エクセルのショートカットを
1つ覚えるだけで作業時間が大幅に変わることだってあります。
常に効率化、自動化の方法を探す癖をつけると、
スピードと質を高める作業に近づいていきます。
まとめ
- 前半でしっかりポイントを押さえつつ、段階的に仕上げていく
- 自動化、効率化のツール、マクロなどの情報を探す癖をつける
もし今やっていないことがあれば、是非やってみて下さいね(^^)
それでは、快適なエンジニアライフを!
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