こんにちは!フリーランスエンジニアのサカイです。
エンジニアとしてスキルアップすることには色んなメリットがあります。
収入は上がりますし、成長した実感や自信も得られます。やりたい仕事をゲットするチャンスも増えます。まさにメリットだらけです。
しかし、スキルアップには注意すべきポイントがあります!
ポイントを押さえずに闇雲に勉強していると、「努力しているのに報われない、、、」という悲しい結果になってしまうんですよね・・・。
そこで今回は僕のキャリア11年の中で感じたスキルアップに重要だと思うポイントを4つご紹介します。スキルアップする上での参考になれば嬉しいです!
1.スキルアップ自体を目的にしてはいけない

もしあなたが、とにかくこの仕事が好きで、好奇心のままにスキルアップしたいと思うなら、スキルアップ自体を目的にしてもいいでしょう。
ですが、キャリアアップのためにスキルを上げたいと思っているなら、
ただ闇雲に勉強することはオススメできません。
必ず目標を明確にすることをおすすめします。

とにかく何でもいいから勉強していれば結果が伴うかというと、、、そこまで甘くはないんですよね。。。全く無駄だとは言いませんが、あなたのキャリアアップに役立つかは別問題です。
結果につなげる意識のない努力は、結果を生みだしません。
「勉強した」という自己満足だけで終わる可能性もあります。

ですので、得たい結果を明確にした上で「何のスキルをアップさせる必要があるのか?」を考えて勉強しましょう。
もし「漠然とスキルアップしたいという気持ちはあるんだけど、明確な目標が思いつかない、、、」という場合は「今の業務で自分の存在感をアップさせること」という目標がおすすめです。
あなたが新人であれば中堅メンバーとして認められるようにする、
あなたが中堅メンバーなのであればチームで一番頼られる存在になる、という感じです。
今の業務でしっかりとした実績を作ればチャンスもやってきますし、
自分の中で次の目標や可能性が生まれてきます。
ですので今のあなたの業務でガッツリ実績を出すことを目標にしてみて下さい。
2.勉強と業務のリンクを意識する

業務で結果を出すために最も大切なポイントは
「勉強と業務のリンクを意識する」ことです。
勉強は業務で結果を出すためにしているはずですが、
意外と業務とのリンクを意識している人は少ないです。
たとえばエンジニアの勉強というと、以下のようなものがありますよね。例をあげるとキリがありませんが「今の業務で使っている開発知識、技術」です。
- プログラミング言語
- データベース
- ネットワーク
- セキュリティ
- ハードウェア
- etc
一方、業務で覚えることは以下のような項目ですよね。
「業務で覚えること」は「その現場で必要な知識」です。
- 製品仕様
- 設計
- コーディングルール
- テストのやり方
さて、「勉強」と「業務」のリンクを意識するとは
以下の図のようなサイクルで勉強と仕事を行うイメージです。

「リンクさせる」というのは勉強したスキルを業務で使ってみたり、
「勉強した内容が今の業務でどうやって使われているのか?」を意識することです。
例えば、本を読んで「コードの可読性」について学んだとしますね。
「可読性」とはコードの読みやすさのことです。
可読性について学んだら、業務のコードの可読性について考えてみます。
- 自分のコードの可読性は高い、低い?その理由は?
- 今から自分のコードの可読性が上がるためにできることは?
- チームの中で可読性の高いコードを書く人は誰?
- チームのコードの可読性は全体的に高い、低い?
- どうすればチーム全体のコードの可読性が上がるのか?
上記のことを意識しながら、業務のコードを見てみると色んな発見があります。
そして、更に業務が終わった後に、本や動画で可読性のおさらいをします。
改めて読んでみると、新たな気づきに出会えたりするんです。
- あの処理はこう書けば良かったのか〜
- だから◯◯さんのコードは読みやすいのか〜
- だから◯◯の関数は読みづらかったのか〜
- 今後から◯◯すれば読みやすくなりそうだな、、
コードの可読性ひとつあげても勉強と業務のリンクを意識していると
色んな気づきが得られ、理解が深まります。自分の知識としても厚みが出てきます。
勉強でしたことを業務で使い、業務で使ったことを勉強でおさらいすると、
ただのお勉強では終わらない「生きた知識」を得られるようになります。
そして全体的に深い理解が備わるので、
自然とエンジニアとしてレベルアップするわけです。
世の中には2通りのエンジニアが多いです。
- 教科書的なことは良く知っているのに実践で活かせない人
- 現場の仕様はやたら詳しいのに、意外と基本的なことを知らない
勉強だけでも、業務だけでもダメなのです。
業務だけを頑張って怖いのが、
「そのプロジェクトの仕様としてしか理解できていない」という点です。
- 「プロジェクトリーダーの人がそう決めたから、そうなっている」
- 「前からそう決まっているから、そうなっている」
という薄っぺらい理解しかしていない場合が多いです。
理想、現実、背景などを理解した上で現状の仕様になっていると理解しておかないと、
応用の効かないエンジニアになります。
また理想の形を知らないと、今のプロジェクトの問題や改善案が何も浮かばないので、
意見や提案ができません。
毎日遅くまで仕事しているのに大して成長していない人は、
ただ目の前のことを深く考えずにこなしているだけなので身になっていないのです。
逆に勉強ばかりしていると、教科書的な知識しか知らず、
実践でどう活かしたらいいのかが見えてきません。
「本で書いていることと違う」「理想とかけ離れている」ことばかり気になって、なかなか目の前の問題に集中できないのです。
ですので「教科書的な知識」「実践での知識」両方知り、使い方を理解しておく必要があります。そのために勉強と業務のリンクを意識するのです。

業務を頑張る→本を読む→業務を頑張る→本を読む、、、を繰り返していると、
自分の中でしっかりした知識が身につきます。
深く理解したエンジニアは当然仕事が早く正確なので、一目置かれるようになります。意見や提案の説得力も増すので、自然と活躍が目立つようになります。
僕としては一番おすすめのポイントです。
3.仕事ができる人のやり方を徹底的にパクる

よく言われることですが「スキルアップの近道は真似る、パクる」ことです。
結果を出している人は、結果を出すやり方で仕事をしているので、
そのままパクってしまえば、自動的にあなたのスキルがアップします。
「パクるなんて、そんなのスキルアップじゃないのでは!?」
スキルアップはあなたの能力をアップさせることが全てではありません。
「結果の出るやり方を覚える」こともスキルアップです。
- コーディングスタイル
- ドキュメントの構成。文章そのもの
- メールの文章
- 話し方(報告、説明、発表など)
- 使っているツール、アドイン
仕事ができる人を観察したり、直接聞いたりして、
パクれることはどんどんパクっていきましょう!
また「勉強法を真似る」ということもできます。
勉強スタイルや、参考にした本、動画など、直接聞いてみると良いでしょう。
パクる時のポイントは「食わず嫌いをしない」ということです。
「成長する人、成長しない人の違い」とも言えますが、成長しない人は真似ることを嫌がります。試す前から疑いを持って、取り入れようとしません。
もしかしたらあなたに合っているやり方かもしれませんので、まずは試してみましょう。
理解は後からついてくれば良いのです。
4.アウトプットの時間を増やす

勉強というとどうしてもインプットのイメージを持ちがちですが、
インプットは勉強の一部に過ぎません。
スキルアップで重要なのは、インプットよりも断然アウトプットです。
インプットだけしかしない場合、以下の状態で止まることになります。
- 理解したつもりになっている
- 自分の理解度が把握できていない
当然ですがインプットしたことは実践で使えて初めて意味のあるスキルになります。
アウトプットをしないと、インプットした知識を使っていないので自分がどれだけ理解したのかわからないんです。
たとえば本で「オブジェクト指向」について学んだとしましょう。
あなたは本を読んだだけでオブジェクト指向の設計ができますか?
コーディングができますか?
さすがにできないですよね?オブジェクト指向に限らず、コーディング、文章、話し方、ツール操作、、、、どれもインプットしただけでは身につかないのです。
アウトプットには以下の効果があります。
- 自分の理解度を把握できる。不足していることが明確になる
- 新たな疑問に出会い、理解が深まる
- スキルが定着する
たとえばコーディングであれば、覚えた文法について実際にコーディングしてみると、
自分がどれだけ理解していなかったかがわかります。
そしてコーディングしていると、本には書かれていない新たな壁にぶつかったり、不明点が浮かんできます。わからないことを調べることで理解が深まります。
更にアウトプットを繰り返すことでスキルが定着するので、
実践で活かしやすくなるわけです。
- 実践の場で初めてアウトプットをするか?
- 自分でアウトプットしてから実践にのぞむか?
どちらが実践で結果を残せるかは明白ですよね?
ドキュメントも、話し方も、資格試験も、
全てアウトプットすることで始めて自分のスキルになるのです。
ちなみに人間関係スキルも自分でアウトプットすることができます。
「イメージトレーニング」です。
たとえば上司に怒られたり、嫌味を言われたシーンを想定して、冷静に切り返すイメージトレーニングをしておくと、実際遭遇した時に冷静に対処できるようになります。
もし周りに誰もいない状況なら、実際に声に出してもいいでしょう。
イメージトレーニングをしておくだけで、自分の心の状態も随分変わりますし、
冷静に話す姿が「仕事ができる評価」にもつながりますので、おすすめですよ。
まとめ
- スキルアップ自体を目的にしてはいけない
- 勉強と業務のリンクを意識する
- 仕事ができる人のやり方を徹底的にパクる
- アウトプットの時間を増やす
以上が、エンジニアのスキルアップのポイントでした。
同じ時間を使っても、時間の使い方によって結果は大きく変わるものです。
せっかく努力しているのですから、結果につながるスキルアップをしていきましょうね!
頑張っていきましょう!
コメントを残す