こんにちは!フリーランスエンジニアのサカイです。
今回は、フリーランスエンジニアにとっての資格の必要性について、
僕が今までの経験から得たことをシェアします。
今回の結論のもとになっている経験としては、以下の2つがもとになっています。
- フリーランスとして面談をうけた経験
- サラリーマン時代に面談する側の人間だった経験
僕がサラリーマンの管理職だった時は、面談する側にいました。
採用の最終的な結論を出すような権限はありませんでしたが、
意見が反映されるぐらいのポジションではありました。
そして正社員だけでなく、フリーランスの方も対象にはあったわけです。
また、自分がフリーランスになってから色々と面談をうけましたので、
その時の経験も一緒に今回はシェアさせて頂きます。
1.フリーランスの資格必要性
結論から言いますと、
「面談の確度を上げることが目的なら、資格は意味ない」です。
フリーランスの面談では、主に以下の2つについて聞かれます。
- 「あなたは何ができる人ですか?」
- 「あなたは今まで何をやってきましたか?」
ほぼ実績、経験を聞かれます。
面談する側の人はだいたいが経験のあるマネジメントの方なので、
「高学歴、資格取得は、必ずしも仕事の出来に直結しない」
ということをわかっています。
高学歴だったり、すごい資格を持っている人が
仕事に対応できないということは珍しくありません。
ですので、資格取得者に過度な期待はかけません。
ただ「正社員の採用」になると、
資格取得者に対する見方が少し変わってくるんですよね。
社員の場合は、今後の伸びしろも含めて判断しますので、
資格取得は結構ポイントになったりします。
- 知識の下地はあるんだな。
- 計画的な努力ができるんだな。
- 真面目なんだな。
もちろん資格はあくまで一要素にすぎないので、
それだけで判断することはありませんが、
フリーランスに比べると取得するメリットは大きいと思います。
フリーランスの場合、資格取得していることでマイナスにはならないと思いますが、
大したプラスにもなりません。
「取得してるんですね~。ふ~ん、でっ、何ができるんですか?」
フリーランスは「即戦力として期待されている」ので、
資格は実力を証明する材料として弱いんですよね。
ちなみに僕は一度だけ資格取得を聞かれたことがあります。
「プロジェクトマネジャー」です。
私は取得していませんが、その時の案件はNGになりませんでした。
まあ、話の流れで聞かれたというぐらいでしたので。
フリーランスの場合、経験以外で自分の実力をアピールするなら、
自分でアプリやWebサービス作ったり、ソースコードをGitHubにアップしたりと、
より実践的な実力をアピールできる方法があります。
資格取得より自分の作品(ポートフォリオなんて言ったりします)を
作っておいた方が、時間の費用対効果は高いでしょう。
2.じゃあ資格勉強は意味がない?
資格勉強の良し悪しでいうと、やることの意味はあります。
資格で人生変わることはないでしょう(あくまでエンジニア系資格の話です)。
じゃあ「資格勉強自体に意味が無いのか?」と言うと、それは別問題です。
資格取得のメリットは「体系化された知識を勉強できる」点にあります。
資格って、試験内容が体系化された情報になっているじゃないですか。
色んな本を読まなくても、試験対策本に一通りの知識が載っていますよね。
また試験日が決まっているので計画が立てやすいし、
目標があることで勉強のモチベーションにもつながります。
ですので集中してある1つのテーマの勉強をするためなら、
資格取得を利用するのは決して無駄ではありません。
資格をもっていても業務で活躍できない人は、
「資格取得をゴールにしていて、資格勉強だけで完結してしまっている人」です。
ベースとして実践の勉強があって、プラスαで資格勉強を取り入れる人は、
知識の幅も広がるし、自信もつくので、普段のパフォーマンスが加速していきます。
「すがるもの」と捉えるか?「勉強のカリキュラムの1つ」と捉えるか?
資格の捉え方次第で随分結果が変わるわけです。
「すがるもの」としてとらえると、後々のがっかり感が半端ないと思いますよ。
僕自身、サラリーマン時代に基本情報技術者、応用情報技術者を取得しましたが、
取得してよかったと思っています。
取得したことで自信もつきましたし、
直接業務と関係なくても、全体的に知識の下地があることは
何かを調べる時間も短くなるのでパフォーマンスは上がります。
あと、セキュリティスペシャリストとプロジェクトマネジャーは落ちましたが、
勉強したこと自体はとても良かったと思ってます。
勉強した知識は仕事をする上で役に立ちましたから。
なので純粋に勉強の為に利用するなら、悪くないと思います。
資格取得を最優先にする必要はないと思うんですが、
今後の方向性がわからなくなった時期、やりたいことを見直す時期に
基本に立ち返る意味でやるのはいいと思いますね。
僕が応用情報技術者を取得した時はそんな動機でした。
「今後どういう方向性で自分を高めていこうかボンヤリしているな・・・。
とりあえず応用情報技術者の勉強でもするか」みたいな感じでしたね。
まとめ
以上が、フリーランスエンジニアにとっての資格の必要性についてのお話でした。
- 面談の確度を上げる為なら意味なし
- フリーランスは資格よりもポートフォリオ
- 体系化された知識を学習するには役立つ
単純に「よさそうだから取得する」という程度なら大して身になりませんが、
勉強のカリキュラムとして捉えるなら、決して悪いものではありません。
面談の確度を上げる目的なのであれば、資格取得以外の方法を考えてみましょう。
あなたがWebやスマホアプリのエンジニアなのであれば、
モノを作ってしまった方がよっぽど説得力がありますよ。
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