こんにちは、フリーランスエンジニアのサカイです。
2017年分の確定申告、終了しました。
僕は去年からフリーランスになったので、確定申告は今回が初めてです。
フリーランスになるにあたって、
手続きや税、保険など何冊か本を読んでいましたが、
いざやろうとすると、あれやこれやと迷うことが出てきて苦労しました・・・。
そこで今回は、僕が確定申告で苦労した点をシェアします。
あなたが初めて確定申告する方なら、お役に立てると思いますよ^_^
目次
1.初めてなら迷わず会計ソフトを
まず、前提としてですが、
僕はあれこれ苦戦した挙句、会計ソフトfreeeを使いました。
正直、このソフトがなかったら、僕は確定申告ができたのだろうか?と思っています。
もしあなたが簿記などの勉強をしたことがない方なら、
freeeを使うことをオススメします。申告書作るだけなら無料ですので。
ただ、「freeeを使えば何も知らなくてオッケー!」ではないです!
「freeeを使ったら一瞬でした!」という記事をよく見かけますが、
実際は一瞬ではありません!
少なくとも、僕のように基本的な知識がない人の場合は!
確かにfreeeは超便利です。
指定された情報を入力するだけで、あっという間に書類を作ってくれますから。
僕も来年は一瞬で出来ると思います。
でも初めての場合、
進むごとに初めての言葉に出会ってなかなか前に進めないのです。
途中で少し泣きそうになりました。(涙)
なので、これからご紹介することは知っておくと、迷いが減らせると思いますよ。
2.所得税の基礎知識
基本的なことをfreeeがやってくれるからといっても
最低限のことは知っておく必要があります。
ですので、ここでは簡単に最低限知っておくべき所得税の計算について説明しますね。
①所得税の計算式
では、所得税額(納税額)の計算式から説明します。
- 収入 ー 必要経費 ー 各種控除 = 課税所得金額
- 課税所得金額 × 税率 ー 課税控除額 = 所得税額
「なんじゃあこれは~!?」と思っても安心してください。
知ってしまえば大したことではありません。
②課税所得とは?

税金はどの金額に対して課せられるか?の答えがこの計算式になります。
収入に対して税金が課せられるわけではなく、
課税所得に対して課せられるわけです。
- 収入:フリーランスの報酬
- 必要経費:交通費とかですね(後ほど説明します)
- 各種控除
収入から経費を引いたものを「所得」といいます。
これが収入と所得の違いです。
で、所得から各種控除を引いたものが課税所得となります。
控除というのは、
「個人個人の事情を考慮して税の負担を公平しますよ」
という大変ありがたいものです。
所得から金額を引いてくれて、課税所得の金額を下げることができるのです。
控除には以下のようなものがあります。
- 医療費控除
- 生命保険料控除
- 地震保険料控除
- 配偶者控除
- 扶養者控除
たとえば、配偶者控除は、
「年間所得が38万円以下で生計を同一にしている配偶者がいる場合」
これに該当すれば、最高38万所得から引いてもらえます。
家族構成やどの保険に入っているかにもよりますが、
100万~200万ぐらいの金額になるので、バカにできません。
今後、共済、寄付、投資信託などを選択する際には、
「控除に該当するか?」が気になると思います。
あと病院に行ったり、薬を買った時は
必ずレシート、領収書をとっておきましょう!
「年間10万円を越える場合」というハードルがありますが、
家族分まとめてできますし、
病院に行くまでの交通費も含められますので、とっておいた方がいいです。
ちなみに僕の場合、今回10万越えていたので、控除を受けることができました!
③税率はどうやって決まるのか?

課税所得が決まれば、あとは簡単です。
税率は、課税所得の金額によって決まります。
また、ここでも控除してくれるんですね。ありがたいです。
課税所得に対する税率と控除金額は以下の通りです。
課税される所得金額 | 税率 | 控除額 |
195万円以下 | 5% | 0円 |
195万円を超え 330万円以下 | 10% | 97,500円 |
330万円を超え 695万円以下 | 20% | 427,500円 |
695万円を超え 900万円以下 | 23% | 636,000円 |
900万円を超え 1,800万円以下 | 33% | 1,536,000円 |
1,800万円を超え 4,000万円以下 | 40% | 2,796,000円 |
4,000万円超 | 45% | 4,796,000円 |
参照元:国税庁HP
あなたが計算した課税所得金額と照らし合わせて、
計算式に入れれば、納税額がわかります。
3.初めての確定申告で悩んだ3つのこと
会計ソフトを使い、ある程度の基礎知識を知ったとしても、
やはり「ん、、、?これはどうすればいいんだろう、、、?」
と判断がつかないものは出てきます。
僕が悩んで3つのことをシェアしますので参考にしてもらえたらと思います。
①年途中に退職した場合の申告
フリーランスの確定申告については結構情報あるんですが、
年途中に退職した年のことについては意外と情報ありません。
知ってしまえば大した話ではないんですが、
単純に知らないとどうすればいいかわからないんですよね。
サラリーマンから独立してフリーランスになる場合、
退職した年は、サラリーマンの給料とフリーランスの報酬、どちらもあるはずです。
退職した月や退職する前の状況によって個人差はあると思いますが、
まあ、2種類の収入がある人の方が多いのかなと思います。
「なんか全然情報ないな~、どうするんだ!?」と思っていましたが、実際は簡単で、
退職した時に会社からもらう源泉徴収票の情報を確定申告書に記載するだけです。
freeeでは、「会社から給与を受け取りましたか?」の項目で
源泉徴収票の以下を入力して終了です。
- 支払金額
- 源泉徴収税額
- 社会保険料などの金額
- 支払者の氏名または名称
- (支払者の)電話番号
あとは源泉徴収票を一緒に提出するだけ。
悩んだ割には、なんかあっけなかったな~。知っているということは大事ですね。
あと退職所得についてですが、
退職する際に「退職所得の受給に関する申告書」を提出している場合、
確定申告の必要はないようです。
(僕は提出していたので申告不要でした)
ちなみに退職所得とは、退職金だけでなく、
社会保険制度などにより支給される一時金や、
生命保険会社、信託会社から受ける一時金も含まれます。
②勘定科目
確定申告では必ず「勘定科目」という言葉に出会います。
これは単純に調べようとすると、
「取引の~」「仕訳の~」という説明で混乱し始めます。
もちろん理解するに越したことはないんですが、
いったん「収入や経費の分類項目」ぐらいで思っておくと、
少し気が楽になりますし、freeeに入力する上では困りません。
エンジニア報酬は「売上」に入れればすむので、
経費をどの科目にするかが判断できれば問題ないでしょう。
今回、僕がまとめた中では以下の項目に分かれました。
- 旅費交通費
- 消耗品費
- 新聞図書費
- 研修費
- 雑費
- 通信費
旅費交通費は、交通費ですね。
仕事上での交通費と、面談に行く時の交通もですね。
消耗品費は、あんまりないですが、
仕事に使うペンとか、ノートとか、そういった細々したやつですね。
最近プリンタを買ったのですが、プリンタも消耗品費です。
(10万を越える場合は消耗品費ではなく、
固定資産として減価償却する必要があるようです)
新聞図書費は、仕事の情報集の為の本や新聞の費用です。
僕たちの仕事は新しい技術を学ぶのに本を買うことが結構ありますので、
ちゃんと経費に入れておきましょう。
研修費はセミナーとかですね。僕はオンラインセミナーのUdemy代を含めました。
通信費は、切手とか郵送代です。
「通信費」という言葉からすると違和感を感じるかもしれませんが、
通信費に該当するようです。
雑費は「ほかの科目に該当するものがない」ものです。
僕の場合「カフェで作業した時のカフェ代」です。
これについては結構ググりましたが、他の方もみんな雑費しているようです。
経費はあくまで「業務上、必要な費用」ですので、
食べ物は含めずに飲み物代だけ計上しています。
ちなみに誰かとの打ち合わせでカフェやレストランを利用した場合、
「会議費」に含まれます。
また仕事上のお付き合いで利用した場合は「交際費」です。
③現金主義、発生主義
売上について、一つ迷ったことがあったのは、
「締めた月と報酬が振り込まれた月、どちらで計上するの?」ということでした。
結論から言うと「締めた月」です。
会計には、現金主義と発生主義という言葉があります。
- 発生主義:収入や支出の事実が確定した時点で計上
- 現金主義:現金の収入や支出のタイミングで計上
確定申告は発生主義で申告するようになっています。
例えば、2017年12月に行った業務が月末締めだったとして、
その報酬が2018年1月に振り込まれたとします。
その場合、12月に行った業務の売上は2017年の確定申告分に含まれます。
さいごに
なんやかんやで泣きそうになりながら確定申告していましたが、
一回知ってしまえば大したことではないな、というのが終わってみての感想です。
終わったから言えるんですけどね。
進んでは調べて進んでは調べてでなかなか根気のいる作業でしたが、
今回の記事で少しでもあなたの確定申告がスムーズになれば嬉しいです(^^)
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